台湾漫画の最高栄誉とされる文化部(文化省)主催の第15回ゴールデン・コミック・アワード(金漫奨)の授賞式が国立台湾美術館で10月24日、開催されました。国家漫画博物館東側園区が昨年末、台中市にオープンしたことに合わせ、今年の金漫奨授賞式も初めて同市で開催。文化部の李遠・部長(大臣)もこの授賞式に出席しました。
李遠部長は、全ての漫画家に感謝を示し、台湾の全ての漫画家が誇りをもって作品を世界に送り出していくと信じているとし、「そういう時が既に訪れている」と述べました。
第15回金漫奨には164作品の応募があり、厳正な1次審査、2次審査を経て、ノミネート24作品を選出。漫画新人賞は呉識鴻さんの「OKEN:詩的端倪」、クロスメディア応用賞は果陀劇場ミュージカルの「我在詐騙公司上班」、漫画編集賞は「直到夜色温柔」の編集を務めた陳雨柔さん、謝至平さんが受賞しました。また、年度漫画賞は6人が受賞。阮光民さんの「一桿秤仔(漫画版)」、鸚鵡洲さん、薛西斯さんの「不可知論偵探2:悪人正機編(上)」、廃廃子さん、簡莉穎さんの「直到夜色温柔」、盧卡斯(Lucas Paixão)さんの「性星冒険記:盧卡斯情色漫画精選」、阿宝灰灰さんの「大猫族石橋之後」、銀甫さんの「人偶3(完)」が受賞しました。このうち、阮光民さんの「一桿秤仔(漫画版)」はグランプリの金漫大賞を獲得。このほか、オリジナルの少女漫画市場を開拓し、「漫画女王」と称される游素蘭さんには特別貢献賞が贈られました。