「百大文化基地徴選」計画PRのため、文化部(文化省)の李遠部長(大臣)が3月15日、苗栗県を訪問。同県苑裡鎮初の独立系書店「苑裡掀海風」と、苗栗で唯一、手びねりで大型の甕を製造している同県銅鑼郷の銅鑼窯を視察しました。
李遠部長が最初に訪れたのは苑裡鎮で初の独立系書店「苑裡掀海風」。創業者で現在は苑裡鎮長を務める劉育育さんと共同創業者の林秀芃さんは、掀海風は独立系書店をベースとして読書を推進し、地元との協力による教育活動などを行っていると紹介。若者がふるさとに戻って環境に優しい農産品を広める手伝いをする後押しや地元生徒の補習を行っているとし、重要な芸術祭にも毎年参加していると説明しました。
李遠部長は次に銅鑼窯を訪問。3代目の張維翰さんは、自分の代で窯を絶やさないためにふるさとに帰って継承することを決めたと言います。張維翰さんは窯の経営改革を積極的に進めるだけでなく、銅鑼郷の青年起業基地の責任者も務め、銅鑼の物語や文化のプロモーション、そして伝承を担っています。
李遠部長は、苑裡掀海風と銅鑼窯は地元の文化に最も近いところから生まれたとし、書店も甕も文化と生活、産業と密接に結び付いていると指摘。百大文化基地を選出した後、文化部は積極的に経済部(経済省)や教育部(教育省)など各省庁と緊密に協力して資源を投入し、「生活は文化」「人は皆文化人」という目標を実践していくと述べました。