台湾の詩人である零雨さんが、米国の第9回「紐曼華語文学奨(Newman Prize for Chinese Literature)」を受賞。オクラホマ大学のフレッド・ジョーンズ・ジュニア美術館で3月28日夜、盛大に授賞式が行われました。零雨さんはあいさつで、自身は詩という形で半世紀にわたる台湾社会の激しい変化を見届けてきたとし、現代の女性詩人が広大な世界に飛び込み、自らの詩の国を創造することを応援すると、誠実な思いを語りました。
2008年に創設された「紐曼華語文学奨」は、2年に1度、国際審査委員会が投票により受賞者を選定し、中国語の散文や詩歌が体現する人類共通の卓越した成果を表彰するものです。零雨さんは、楊牧さん(13年)、朱天文さん(15年)、張貴興さん(23年)に続き、台湾の作家としては4人目の同賞受賞者となり、台湾の詩歌が世界の中国語文学において、潜在力があり、代表的な存在であることを示しました。