ドイツ・ベルリンのクンストラーハウス・ベタニエンで開催されている展覧会「此地–他方:八種時空転渡之術(Here-Elsewhere)」で、台湾の彫刻アーティスト8人の作品が展示されています。キュレーターの劉俊蘭さんは、作品の出展を通して、台湾の歴史と社会の変遷を示し、アートによって台湾とドイツの交流と対話を深めたいと述べています。この展覧会の会期は2月8日から3月2日までです。
クンストラーハウス・ベタニエンはベルリンの重要なコンテンポラリーアート機関です。元は病院でしたが、1970年代に病院としての役割を終えた後、地元と市民団体の手により、国際的なアート創作・交流センターとなってきました。
この展覧会に出展し、ベルリンを訪れたアーティストの林育正さんは、ベルリンと台北は都市発展の背景に違いはあるものの、いずれも新旧交代の葛藤に直面しているとみています。「ベルリンは新旧のバランスを模索している古い都市。残されている落書きや古い建築物は、この都市が発展の過程で新旧の綱引きが行われた痕跡だ」と指摘しています。