文化部(文化省)の海外拠点の一つである駐ドイツ台北代表処文化組とドイツ台湾協会ベルリン分会は2025年、協力してさまざまな世代のアーティストのグローバルネットワーク開拓を推進します。このたび、アーティストの鄭淑麗さん、宜徳思・盧信(Idas Losin)さん、致穎さん、傳雅雯さん、ダンサーの周書毅さんをそれぞれ、ドイツ・ミュンヘンのハウス・デア・クンスト(Haus der Kunst)、ベルリンの世界文化の家(Haus der Kulturen der Welt,HKW)、ポーランドのWROメディア・アート・ビエンナーレ(WRO Media Art Biennale)に送り出し、交流を行います。
ベルリンの世界文化の家で開催されている国際アート展「Musafiri Of Travellers and Guests」には世界から集まったアーティスト40人の作品が計140点近く出展されています。台湾のアーティストである宜徳思・盧信さんと致穎さんはこの展覧会に作品を出展。宜徳思・盧信さんは巨大な壁画「在我的世界裡 in my world」で、自身の持つタロコ族とタイヤル族の文化的背景を表現しています。また、致穎さんの作品「鏈接(The Link)」は、映像とインスタレーション・アートで華人労働者の移民の歴史を探究します。
ミュンヘンのハウス・デア・クンストでは、台湾のマルチメディア・アートのパイオニアである鄭淑麗さんの回顧展「KI$$ KI$$」が開催中。鄭淑麗さんの過去30年にわたる創作の歴史が紹介され、その作品が全く新しいビジュアルとして転化されています。
このほか、台湾のアーティストの傳雅雯さん、ダンサーの周書毅さん、スペインのサウンドアーティストであるDaniel Romero Calderónさんの共同作品「張力之下2.0」は、ポーランドで開催される2025年のWROメディア・アート・ビエンナーレに出展します。会期は5月14日から6月15日までです。この作品は、人生における束縛と解放を表現し、体と空間の間にある張力と関連を深く探究しています。