台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、NSO)が4月3日にスタートしたスイス、ドイツ、フランスの3カ国6都市を回る巡回公演。4月13日、最後の公演がパリのシャンゼリゼ劇場で行われました。
音楽監督の準・メルクルさん指揮の下、公演は台湾の作曲家である李元貞(Yuan Chen Li)さん作曲の「美濃の道」で幕を開けました。今回の欧州巡回公演に加えられたこの曲は、台湾の土地と色濃い客家の風土と人情に着想を得た楽曲。客家の伝統的な演奏形式である「客家八音」と、日本でいうところの民謡のような「客家山歌」のエッセンスを取り入れたこの曲は、欧州の聴衆を感嘆させました。
駐フランス代表処台湾文化センターの胡晴舫センター長は、NSOは長年にわたり世界各地で巡回公演を行っており、その成果は誰の目にも明らかだと紹介。NSOは文化によりコミュニケーションを取り、音楽を通して人々が平和を切望しているというメッセージを伝えるとし、公演は毎回、人々を感動させ、素晴らしいものだと賞賛しました。