文化部(文化省)と同部の海外拠点の一つである駐ドイツ台北代表処文化組、オーストリア・ウィーンのInternational Cultural Platforms(iKultur)が共同で支援するプロジェクト「達悟文化展演計画」が開催されました。今回参加したのは、台湾東部・台東県の離島・蘭嶼に暮らす原住民(先住民)のタオ(達悟)族で構成されるパフォーマンスグループ「海洋之声」と、台湾版グラミー賞といわれる第33回ゴールデンメロディーアワード(金曲奨)でノミネートされたロックバンド「野東西(ワイルドシング)」。5月24日から6月1日の期間中、オーストリア・ウィーン、リトアニアの首都ビリニュスとヨナバで、原住民文化の復元・保存の成果を披露しました。また、一行が招待されて参加したリトアニアの伝統的な歌と踊りのイベント「We Are Happy」も成功裏に幕を閉じました。
「海洋之声」はタオ族の高齢男性2人と女性ダンサー8人で構成されています。最高齢で蘭嶼・椰油集落出身の顔督軍さんが伝統的な祭典の曲を歌唱。タオ族の女性たちは、メノウと貝殻で作られた首飾りを着けて踊る「頭髪舞」と「礼帽舞」を披露し、その動きと勢いで観客を驚かせました。
一方、蘭嶼の若者世代で結成される「野東西」は、独自のスタイルでタオ族音楽の伝承と魅力を解釈。また、観客に蘭嶼の先人たちの過去の体験も紹介しました。