台湾版アカデミー賞といわれるゴールデン・ホース・アワード(金馬奨)受賞監督であるラハ・メボウ(陳潔瑤)監督の最新短編作「男孩奇幻夜(Tayal Forest Club)」が、ニューヨークで開催された第47回アジアン・アメリカン国際映画祭の短編部門A Field Guide To the Natural Worldに入選しました。8月11日にニューヨーク・マンハッタンの映画館Regal Union Squareで上映され、上映後のトークセッションにはラハ・メボウ監督が参加。台湾のタイヤル族の伝統を紹介し、観客は深く感じ入りました。
ラハ・メボウ監督は、2022年の「哈勇家(邦題:ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット)」で第59回ゴールデン・ホース・アワードの監督賞を受賞。台湾人女性監督として、また、原住民(先住民)として、同賞を受賞した初の監督です。新作「男孩奇幻夜」は、同監督が初めて「祖霊」をテーマとして作った作品。この作品は、海外の非営利団体Nia Tero、Upstander Project、REI Co-op Studiosが共同で推進する先住民の「Reciprocity Project」の出資によるものです。世界各地の先住民クリエーターや彼らが所属するコミュニティーと協力し、一連の短編作品やマルチメディアプラットフォームを通して、先住民の価値をピーアールし、先住民の伝統や現在の生活様式に対する理解を促進するものです。