文化部(文化省)の海外拠点の一つである駐ニューヨーク台北経済文化弁事処台北文化センターと非営利組織のアジア・ソサエティが2月14日から23日の期間、回顧展「Water and Oil: The Movies of Ang Lee」を共催。映画ファンの皆さんと共に、アン・リー(李安)監督の映画キャリアにおける名作を振り返り、多彩なテーマと革新的技術の文化を超えた映像哲学を鑑賞しました。アン・リー監督も回顧展の開幕時と3度の上映後トークイベントに出席しました。
オープニングは、アン・リー監督が最も多くの賞を受賞した「ブロークバック・マウンテン」(2005年)。この作品は、ベネチア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞では監督賞など、計85もの賞を受賞しました。このほか上映された主要作品は、アン・リー監督が初めてハリウッドに進出した英語作品「いつか晴れた日に」(1995年)、欧米での東洋文化マーケティングに成功し、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した「グリーン・デスティニー」(2000年)、アカデミー賞で4部門を受賞した3D作品「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(2012年)などでした。
アン・リー監督は1954年、台湾南部の屏東生まれ。国立芸術専科学校(現・台湾芸術大学)映画演劇学科を卒業後に米国に渡り、ニューヨーク大学で映画制作を学んで修士号を取得。映画に携わって以来、アカデミー賞やベネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭といった世界の主要映画祭で数多く受賞し、映画界で国際的にも敬意を集めています。