文化部(文化省)の海外拠点の一つである駐フランス台北代表処台湾文化センターが、パリのカルチェラタンの映画館ラ・フィルモテック・カルティエ・ラタンと協力し、3月28日から4月6日にかけて、「Festival du film taïwanais à Paris」と題する台湾映画祭を開催。計15作品を上映しました。
今回上映されたのは、2024年度の台湾映画の興行成績トップだった「角頭-大橋頭」をはじめ、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督の「愛情萬歳(愛情万歳)」「何処(Where)」、トム・リン(林書宇)監督の「九降風(九月に降る風)」「小雁与呉愛麗(イェンとアイリー)」。このほかに上映された、蘇弘恩監督の初の長編ドラマ作品「猟人兄弟(Hunter Brothers)」は、原住民(先住民)の狩猟文化の消失や現代集落の変遷といった深刻なテーマを探究しています。また、林竜吟監督が16ミリフィルムで撮影した「蚵豊村」は、南西部海岸地域にある養殖場の風景の独特の美しさが映し出されています。
駐フランス台北代表処台湾文化センターの胡晴舫センター長は、フランスの観客はかねてより台湾映画を好んでいると指摘。同センターでは近年、フランス語圏のさまざまな独立系映画祭と協力してテーマ国といった役割を担い、台湾特集を企画して、いずれも大きな反響を得てきたと紹介しました。