台湾のパフォーマンスアーティストである陳俊宇さんとキュレーターの周妤衡さんが、タイの著名な劇団「B-Floor」のメンバーDujdao Vadhanapakornさんと協力し、文化部(文化省)の海外拠点の一つである駐タイ台北経済文化弁事処文化組の支援の下、3月29日から2日間にわたるワークショップを開催しました。台湾とタイの観客が集まり、刑罰の背景にある権力行使と群集心理、個人的感情と外面的行動のつながりといった問題を探究し、このワークショップを通して、互いに台湾とタイの死刑に対する異なる観点を集め、創作の素材としました。今回のワークショップには、背景や年齢の異なる観客が参加しました。
陳俊宇さんはオンラインでタイの観客に創作の経験を紹介しました。陳俊宇さんの作品は身体の極限と境界線に挑戦するもので、いつもは見て見ぬふりをしている物事を観客の目の前に差し出し、苦痛を見つめることを迫り、自身の存在に対する疑問を生むものです。
タイのアーティストであるDujdao Vadhanapakornさんはワークショップで、感情と外面的行動の心理作用やつながりを感じることについて参加者にレクチャーしました。また、交流においては、共感が社会で担う機能について探究しました。この2日間のワークショップ参加者の反響は、アーティスト2人による台湾とタイのパフォーマンスアート共同創作の発想の源となり、今年下半期に上演される予定です。