「2025バンコク国際ブックフェア（2025 Bangkok International Book Fair）」が3月27日から4月7日にかけて開催されました。文化部（文化省）の海外拠点の一つである駐タイ台北経済文化弁事処文化組は台湾パビリオンを設置し、同部が近年推進している台湾書籍の外国語訳の成果を紹介。また、優れた出版デザイン・編集デザインに贈られるゴールデン・バタフライ・アワード（金蝶賞）受賞作品も展示し、台湾の出版物の独創的な装丁デザインを紹介しました。29日にはトークイベントを開催し、2025年のゴールデン・バタフライ・アワードの金賞受賞者である呉睿哲さん、芸術をテーマとしたベストセラー「没有門檻的幸福（Happiness Without Thresholds）」の著者の楊士毅さんを招き、自身の創作について紹介してもらい、デザインでタイの出版界や読者の注目を集めました。また、タイのクリエーターで著名なブックデザイナーのKanokmas Matnaramyakitさん、Wannaprapa Tungkasmithさんとの交流も行われました。
駐タイ台北経済文化弁事処の董思斉公使はトークイベントのオープニングあいさつで、同処文化組は2020年からバンコク国際ブックフェアに参加し、絵本や漫画、文学といったさまざまなテーマの台湾の出版物をタイの読者の皆さんや出版社に紹介し、多くの反響を得てきたと紹介しました。
同ブックフェアの主催者であるタイ出版社・書籍販売業者協会（PUBAT）のDuangporn Sutthisomboon副会長は、台湾のブックデザインに非常に感嘆し、今回の交流イベントが台湾とタイの出版界にとって、さらなる創作の活力と協力機会を生み出すことになると期待を寄せました。