欧州の漫画プラットフォームMangas.ioと台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(TAICCA)が前年に引き続き協力し、ブリュッセル・ブックフェア(Foire du Livre de Bruxelles)でブースを設置して台湾の漫画をPRしました。台湾の漫画15作品ほどを出版しているフランスの出版社Nazcaも参加しました。
今年のブリュッセル・ブックフェアに招かれた台湾の漫画作家である星期一回収日さんは、今までに何度も欧州を訪れてイベントに参加してきました。代表作「猫与海的彼端(ネコと海の彼方)」は、少女2人の友情を細やかに描いた作品で、今回のフランス語圏市場向けの一押しの作品でもあります。
Mangas.ioのコンテンツ責任者であるユン・イナダ(Yun Inada)さんは、星期一回収日さんの作品テーマはセルフアイデンティティーやフェミニズムの探究で、これはフランスと台湾の協力チームが今年のブックフェアで強調したかったジャンルだと指摘。また、これは、この5年でフランス語圏市場に登場した台湾漫画が増え続けている要因の一つだと分析しています。さらに、ユン・イナダさんは、台湾漫画の多様性のあるストーリーは多くの人を突き動かすといいます。台湾の影響力の大きさは、オランダや中国、日本からの影響といったミックス文化によるもので、これは、台湾漫画が日本漫画とはまた違い、読者を引き付けている点だと指摘しています。