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業務概要


 文化を媒介として、多方面に展開し、他国の政府や民間組織との相互コミュニケーションを深めることは既に、各国政府が国際的な影響力を高めるための重要な手段となっています。言語でのコミュニケーションが不要な文化芸術は、台湾にとっては特に、外交の壁をクリアする最適な選択となります。


 当部は現在、世界17カ所に文化拠点を置いています。具体的には、米国のワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ヒューストン、フランス、スペイン、ドイツ、英国、ロシア、日本、マレーシア、タイ、香港、インド、オ-ストラリア、イタリア、チェコにあります。資源レイアウトとパートナー関係構築を通して、各国の専門的な芸術文化機関と力を合わせて台湾文化をPRしています。こうした拠点では、台湾の芸術文化や人文的な精神を海外に紹介するほか、台湾文化が国際舞台に進出する際の前進基盤として、国内の文化産業が海外市場と連携することをサポートし、製品としての文化コンテンツが、より大きな流動的カテゴリーとなるよう取り組み、我が国の文化ソフトパワーを発展させています。


 一方で当部は、国際的な機関や組織による台湾での拠点設置促進や、協力計画の推進も行っています。また、台湾がアジア太平洋地域における芸術文化の発展やトレンドをリードする重要な国際メンバーになっていくために、国際文化分野のオピニオンリーダーや専門家のほか、国際組織や各国政府、非政府組織の代表、海外の主要メディア、芸術文化コミュニティー関係者らを招いての国際フォーラムや文化訪問、技術アドバイザリーといった交流を行っています。


コア業務


1、現地協力の国際化:

 海外の芸術文化に関する情報収集を続け、各国の国情に応じて、交流テーマや産業連携、市場トレンドなどの面から切り込み、当部と在外機関が推進する海外文化イベントの参考とします。「国家品牌(ブランド)風潮計画」と「経典作品(名作)航行計画」を通して、台湾の芸術文化とリビングアートを形作ってきたテーマ性のある展覧会やパフォーマンスイベントを推進し、また、台湾の名作といわれる作品や文化的価値のある作品を選定し、翻訳出版や巡回展、特集シリーズイベントを行い、内外の専門機関との協力でPRしていきます。


2、国際協力の現地化:

 国際的な芸術文化機関の台湾拠点設置を積極的に促進しており、その例としてLiving Arts Internationalなどの機関が台湾に拠点を置いていることが挙げられます。各国の代表的な機関や在台組織と協力し、ヨーロッパフォーラムや台法文化工作坊(台仏文化アトリエ)、環太平洋大師講壇(著名人講座)、米国務省の委託を受けて実施する台湾フルブライト学術交流基金会との協力による「台米芸文行政人材交流奨助(助成)計画」などを行っています。


3、東南アジア諮問会議:

 東南アジアや南アジア諸国との関係強化を目指す政府の「新南向政策」推進に合わせて、東南アジア事務諮問委員会を組成し、東南アジア諮問会議を定期的に開催します。東南アジア各国から芸術文化界の一流の方々を台湾に招き、文化部や国内の主要芸術文化ホールと共に、伝統と革新、文化教育、文化テクノロジーといった、台湾と東南アジア各国がともに直面する課題を検討し、掘り下げた意見交換を通して、長期的なパートナー関係を構築し、実質的な協力をさらに促進していきます。


国際交流


1、台湾青年文化ガーデナーズ計画:

 台湾の若い芸術文化人材が、新南向対象各国との文化交流事業に従事することを後押しするもので、当部の補助と実践的指導計画に関する資源を活用し、我が国の青年団体を文化を超えた交流を担う人材に育成します。また、町づくりのコンセプトに基づいて、草の根の地域コミュニティーや大学と相互連携し、両国の文化エネルギーを結び付けます。


2、台湾とラテンアメリカの文化交流協力計画:

 補助により、我が国の芸術文化団体とラテンアメリカ地域の有志の交流発展、また、申請者のラテンアメリカ訪問、あるいはラテンアメリカの関係者の台湾訪問による文化交流活動の共同実施を支援します。


3、台湾文化スポットライト計画:

 文化部の海外拠点と外交部の在外公館を通して、世界の主要大学及び芸術文化の専門機関と、台湾文化に関するパートナー関係を結び、共に資源を注ぐことで、多元的で奥深い台湾文化のテーマイベントを開催します。また、協力ネットワークの拡大と深化に伴い、台湾文化が国際舞台において長期的に発信できるプラットフォームとなるよう発展させます。