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国家映画センター40周年 文化遺産を共に守る

  • 日付:2019-10-25
国家映画センター40周年 文化遺産を共に守る

台湾映画の保存や映画文化振興を担う財団法人国家映画センター(国家電影中心)は今年で開館40周年を迎えました。国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)に合わせ、同センターはデジタル修復作品を上映する40周年記念イベントを企画しました。記者会見が10月25日、台北市内で開かれ、鄭麗君文化部長(文化相)は、同センターを独立行政法人化する目標に触れ、より多くの人が映像資産の保存に参加してくれればと呼び掛けました。


同センターによると、同センターは映像作品の保存を目的に政府と民間が共同出資して1978年に設立した「映画図書館」を前身としており、同図書館は1979年1月に一般公開が始まりました。1989年に「国家映画資料館」と改称し、2014年に文化部(文化省)所管の「国家映画センター」に昇格しました。台北の現施設には閲覧室や図書室、視聴室などがあり、新北市樹林の倉庫で国内外の映像作品や関連図書、写真、器材などを保管しています。北部・新北市新荘で新施設の建設が進められており、早ければ2021年にも移転が完了する見通しです。


同センターの独立行政法人化を進めるための法案は9月下旬に立法院(国会)の委員会を通過しました。鄭部長は、年末までに立法院で可決されることに期待を示しました。