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2020台北国際ブックフェアが中止に 出展料は全額返金

  • 日付:2020-03-18
2020台北国際ブックフェアが中止に 出展料は全額返金

台北市内で開かれる本の祭典「2020台北国際ブックフェア」の開催中止が決まりました。新型コロナウイルスの感染拡大で、当初の2月から5月に延期して開催する予定でしたが、主催の文化部(文化省)は、政府が3月5日に集会開催に関する指針を発表したのを受け、同フェアは屋内での大型イベントで人と人との密接な接触があるためにリスクが高く、出展者や作者が訪台できない可能性もあり、芳しい成果を得るのは難しいと判断し、中止を決めました。同フェアが中止されるのは、1987年の初開催以来初めてです。

台北国際ブックフェアはアジア有数の規模を誇るブックフェアとして知られています。近年の来場者数は毎年60万人近くに達し、今年は約50カ国・地域の出展者が参加を予定していました。旧正月(春節)明けに実施されるのが慣例となっており、今年は2月4日開幕の予定でした。

中央感染症指揮センターが発表した集会に関する指針では、参加者の渡航歴や感染者との接触歴の把握可否、会場の換気状況、参加者と参加者の距離の確保などからリスクを評価するよう主催者に求め、リスクが高いと判断される場合には延期または中止するか、その他の形式で実施するべきだとしています。