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台湾文化DNAを形作る文化メモリーバンク 7月に試験的運営開始、10月に正式オープンへ

  • 日付:2020-05-08
台湾文化DNAを形作る文化メモリーバンク 7月に試験的運営開始、10月に正式オープンへ

台湾の多元的な文化や物語をデジタル化して記録保存し、誰もが共有できるようにするウェブサイト「台湾カルチュラル・メモリーバンク」(国家文化記憶庫)が、10月に正式に公開されることになりました。鄭麗君文化部長(文化相)が5月8日に発表しました。鄭部長は、今後より多くの人々に自主的にサイト構築に参与してもらい、文化の生命力を伝承できればと期待を示しました。

台湾カルチュラル・メモリーバンクには、台湾の人々に地域にまつわる知識や記憶の保存を促し、それらの資料を一般に公開する文化銀行としての役割が期待されています。文化部(文化省)は2017年9月から開設準備を始め、官民の協力を得て資料を集めてきました。システムの構築はすでに完成しており、現時点で252万点余りの資料が保存されています。

公営の博物館や学術機関などからは、台湾の風俗文化や漢方医療などに関する記憶が提供されました。このほか、漫画家、葉宏甲さんが手掛けた1950~60年代の大ヒット漫画「諸葛四郎」の手描き原稿をデジタル化したものや、92年に取り壊された台北市内の大型複合施設「中華商場」に由来する物語などが民間から寄せられました。

同部によれば、資料提供者や学者、専門家を対象に7月から試験的に運営を開始し、正式公開は「台湾文化の日」の10月17日を予定しています。