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台湾の歴史の発展と現代化の歩みを目撃 国立台湾博物館鉄道部パークが正式開館

  • 日付:2020-07-06
台湾の歴史の発展と現代化の歩みを目撃 国立台湾博物館鉄道部パークが正式開館

日本統治時代に台北に建設された台湾総督府鉄道部の施設が修復を経て「国立台湾博物館鉄道部パーク」に生まれ変わりました。7月7日からの一般公開を前に、開幕式典が7月6日、現地で行われ、蔡英文総統や李永得文化部長(文化相)らが出席しました。

同パークは台北駅の西側にある国定古跡「北門」のそばに位置します。面積は約1.7ヘクタールで、園内には国定古跡の鉄道部庁舎、食堂、八角楼、電気室、工務室、戦時作戦指揮センターに加え、市定古跡の台北工場、清朝の機械局遺跡の計8つの歴史的建造物が残っています。鉄道部庁舎は1918年に第1期工事が完了しました。

常設展では、昔ながらの券売機や乗車券、鉄道信号機、駅弁などが展示されるほか、1970年代の台北駅付近の街並みを再現した模型なども設置されました。急行列車「莒光号」の車両を運び入れ、実際に座席に座って乗車気分を味わえる展示も行われています。

蔡総統はあいさつで、同パークは台湾の近代史の起点であり、建築物の修復によって有形文化財を保存するとともに、工芸技術など無形文化財も伝承していると言及。新型コロナウイルス対策の新生活が始まる中、消費活動や国内旅行を楽しむ際に、「台湾の豊かな文化財に触れることも忘れないで」と来訪を呼び掛けました。

李部長は、園内では清朝から日本統治時代、戦後までの台湾の鉄道発展の歩みを見られると紹介。子供向けのエリアもあるため、「親子で楽しんでほしい」とアピールしました。

同パークが十数年の修復を経て一般公開されることについて、園内の展示企画を担当する林一宏さんは、古跡修復における台湾の進歩を表すものだと胸を張りました。





› https://www.ntm.gov.tw/jp/content_191.html