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日本統治時代の木造宿舎群、「台湾文学基地」に 文学者の交流拠点に

  • 日付:2021-01-19
日本統治時代の木造宿舎群、「台湾文学基地」に 文学者の交流拠点に

日本統治時代から残る台北市中正区の木造宿舎群がこのほど、文学者のための交流拠点「台湾文学基地」に生まれ変わり、1月18日に正式にオープンしました。国立台湾文学館(台南市)が運営を担当します。同日開かれた記者会見に出席した李永得(りえいとく)文化部長(文化相)は、文化部(文化省)が進めてきた修復・再活用プロジェクトのマイルストーンになると喜びを示しました。

同施設は台湾総督府職員などの宿舎として1920~40年代に建設された7棟の日本家屋で構成されます。この7棟は台北市内に残る日本統治時代の宿舎群としては最も完全な姿をとどめています。このうち最も早く修復された1棟は、詩の文化拠点「斉東詩舎」として2014年にオープンしていました。続いて隣接する残り6棟の修復も進められ、規模と役割を拡大して「台湾文学基地」として再出発しました。各棟は展示会場や読書スペース、作家が入居する創作空間などとして活用され、和菓子を提供するカフェも併設されています。

台湾文学館の蘇碩斌館長は、これらの建物は日本統治時代や戦後など、異なる時代における台湾人の記憶を受け継いでいると紹介。今後、より多くの文学、文化がこの場所で花開き、実を結ぶことに願いを寄せました。