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日本時代から残る教職員宿舎、基隆市の歴史建築に登録

  • 日付:2021-06-18
日本時代から残る教職員宿舎、基隆市の歴史建築に登録

基隆市政府文化局は6月18日、日本統治時代に建てられた旧基隆中学校官舎について、当時の建物の特色を有し地域の発展を反映していることから、市の歴史建築に登録したと発表しました。市は修復、再利用に向け、文化部(文化省)から補助金を得ることを目指します。

陳静萍文化局長によれば、官舎は田寮港37番地(現・義七路39号)に1931年に完成しました。玄関は雨よけが可能なスペースとなっており、雨が多い基隆の特徴に合わせて調整されたことがうかがえると陳氏は指摘。また、玄関の柱には、当時の基隆の公共建築でよく見られた、細い溝の模様がある「スクラッチタイル」が採用されており、当時流行していた素材と工法を実証していると紹介しました。

官舎は戦後、省立基隆中学(現・国立基隆高級中学)の教職員宿舎として使用されました。

(基隆市文化局提供)