メインのコンテンツブロックにジャンプします

台湾の音楽賞・第32回金曲奨授賞式 プユマ族歌手のサンプーイが年間アルバム賞

  • 日付:2021-08-22
台湾の音楽賞・第32回金曲奨授賞式 プユマ族歌手のサンプーイが年間アルバム賞

台湾の音楽賞「第32回ゴールデン・メロディー・アワード」(金曲奨)授賞式が8月21日、台北市の台北流行音楽センターで開かれました。年間アルバム賞は台湾原住民(先住民)族プユマ族出身の歌手サンプーイ(桑布伊)の「得力量 pulu’em」が受賞しました。

金曲奨は文化部(文化省)影視・流行音楽産業局主催で毎年開かれる音楽賞です。台湾固有のエスニックグループが使用する華語(標準中国語)、台湾語、客家語、原住民語の4言語ごとに歌手賞、アルバム賞が設けられ、年間楽曲賞と年間アルバム賞は言語を限定せずに選ばれます。今年はアルバム・EP1499枚、計2万1349作品の応募があり、前回よりアルバムが151枚、作品が1888件増加しました。このうち171作品がノミネートされ、27の賞を争いました。

華語男性歌手賞はドゥー・ジェンシー(杜振熙、蛋堡)が「家常音楽」で受賞。華語女性歌手賞はヒビ・ティエン(田馥甄)が「無人知曉」で手にしました。共に華語歌手賞は初受賞です。「家常音楽」と「無人知曉」、台湾語歌手ツァオ・ヤーウェン(曹雅雯)の「自本」の3作品がいずれも3冠を制し、今年の最多受賞となりました。

年間楽曲賞はクラウド・ルー(盧広仲)の「刻在我心底的名字」が獲得しました。

トリを飾った年間アルバム賞の発表時には、東京五輪重量挙げ女子59キロ級金メダリストの郭婞淳選手と同柔道男子60キロ級銀メダリストの楊勇緯選手がサプライズゲストとして登場し、式典を盛り上げました。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で授賞式の開催が当初予定していた6月下旬から約2カ月延期されました。感染防止のため、入場は入選者と業界関係者のみとし、一般客は入れずに開かれました。会場では座席を市松模様に配置したほか、登壇時以外はマスクを常時着用するよう求めるなどの措置が講じられました。