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台北の老舗「公園号酸梅湯」、両脇の建物も市定古跡に

  • 日付:2022-06-27
台北の老舗「公園号酸梅湯」、両脇の建物も市定古跡に

台北市の古跡に指定されている同市衡陽路2号の建物に関連して、市文化資産審議会は6月27日、壁続きとなっている両脇の建物も同じく日本統治時代から存在しているとして市定古跡に登録することを決めました。一連の建物として完全な状態で残し、景観を保存します。

市定古跡への登録が決まったのは、二二八和平公園のそばのT字路に面する角地の建物。衡陽路2号の建物には老舗店「公園号酸梅湯」が入居します。審議会委員の丘如華氏によれば、日本統治時代は「升川洋服店」「永井商店」「永田歯科医院」などとして使用されており、戦後はそれぞれ別の店となりました。加工した梅の実などの生薬を煮込んだ「酸梅湯」を販売する公園号酸梅湯は、創業60年以上の老舗として親しまれています。

丘氏は、建物のデザインからこれらはひと続きの建物として建てられたと推定できると指摘。市政府文化局の調査によりますと、建物はいずれも日本統治時代に辰馬家が設立した「辰馬商会」が所有していたとみられます。

同局文化資産科の頼郁雯科長は、今後は建物に関する調査を進め、修復・再利用について検討していく方針を示しました。

(写真は台北市文化局提供)