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陳子福さんが死去=映画ポスター絵師、台湾の映画文化普及に貢献

  • 日付:2022-10-26
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映画ポスター絵師の陳子福さんが10月25日、死去しました。95歳でした。陳さんは40年以上にわたって計5000枚近くの映画ポスターを手掛け、台湾の映画文化の普及や伝承に大きく貢献しました。


国家映画・視聴文化センター(国家電影及視聴文化中心)が同日、明らかにしました。同センターによれば、陳さんは25歳で映画ポスター制作の道に飛び込み、独学で西洋や日本の各種の映画ポスターの技法を学んで自身の画風を確立させました。「侠女」や「王哥柳哥遊台湾」など多数の台湾映画の他、海外作品のポスターも描きました。全盛期には毎月40枚のポスターを仕上げていたといいます。


かつて「ポスターを描く時に通常、映画は見ない。タイトルをもらって、タイトルで想像する」と話していた陳さん。映画そのものではなく、物語の背景を読み解くことで、構図と配色で作品に張りを出していました。

1994年に引退。2006年に映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)の生涯功労賞を受賞し、2018年から2019年には、ポスター原稿1172枚を同センターに寄贈しました。今年の双十国慶節(中華民国の建国記念日)に合わせて総統府前で上演されたプロジェクションマッピングでも、陳さんの映画ポスターが紹介されました。


李永得文化部長(文化相)は10月26日、文化部の報道資料を通じ、深い悲しみと敬意を表した上で、国家に多大な貢献をした人に贈る「褒揚令」を総統に願い出る考えを示しました。