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“台北オタク街”近くに台湾初の「漫画基地」 来年半ばに完成予定

  • 日付:2017-12-25
“台北オタク街”近くに台湾初の「漫画基地」 来年半ばに完成予定

台湾初の漫画・アニメに特化した文化スペース「漫画基地」が来年半ばをめどに、台北市華陰街にオープンします。華陰街の近くには台北地下街があり、ゲームや漫画、アニメグッズなどのショップが軒を連ねることから"オタク街”として知られています。12月20日には着工式が行われ、文化部(文化省)の丁暁菁次長らが出席しました。丁次長は「この場所には漫画産業の中心的なエリアとして発展するポテンシャルがある」と期待を寄せました。


漫画は台湾でも多くの読者を持ちます。しかし、長きにわたって市場の大半を占めてきたのは日本の作品で、台湾の作品はそれに押されてきました。丁次長は漫画基地の創設の目的について、台湾のオリジナル作品をより多くの人に見てもらうためだと語ります。式に参加したベテラン漫画家の邱若龍さんは、日本の漫画を好む読者が多い一方で、台湾の漫画家も増えてきていると指摘し、未来の読者に影響を及ぼすことができるだろうと期待をのぞかせました。


基地はもともと政府が所有していた空きビル2棟を改修する計画です。4階建てで、1階は漫画の展示販売所として使われ、2~3階はテーマ展や作品発表会などを行う多目的スペース、4階は漫画家が集う交流スペースになる予定だといいます。


政府は近年、漫画産業の振興に力を注いでいます。丁次長によると、来年は政府が進める大規模なインフラ整備計画の特別予算を投じ、漫画家の創作活動を支援するほか、ゲームや映像、ドラマなど他領域への漫画の応用や発展を促進する方針です。中部・台中市には台湾初の「国家漫画博物館」の建設が予定されています。