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583系寝台電車、日本から台湾に 日台の鉄道文化資産つなぐ

  • 日付:2017-11-17
583系寝台電車、日本から台湾に 日台の鉄道文化資産つなぐ

東日本旅客鉄道(JR東日本)から台湾に寄贈された583系特急寝台電車が11月15日、台北市の台北機廠鉄道博物館園区に到着しました。台湾にもかつては寝台列車がありましたが、現在は消失しています。鄭麗君文化部長(文化相)は、車両の寄贈は台湾の鉄道史の再現であり、台日の鉄道文化資産の結び付きになったと喜びを示しました。



国鉄時代の1968年に登場した583系は、今年4月に引退しました。日中は通常の座席、夜間は寝台に変わる設計が採用され、長く日本の首都圏や東北の利用者に親しまれました。引退後の今年8月、JR東日本と国立台湾博物館は車両を譲渡する合意確認書に調印し、車両が鉄道博物館園区に収蔵される運びとなりました。



台湾での寝台列車導入は日本統治時代の1922年にさかのぼります。しかし、1982年に南北間移動の所要時間短縮に伴い廃止され、1995年には台湾鉄路管理局西部幹線の寝台車両は全て解体されました。



鉄道博物館園区は日本統治時代の鉄道工場を前身とする車両基地「台北機廠」の跡地を活用した施設です。現在は完成を目指し、整備が進められています。