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日本時代建設の「鉄道の病院」、博物館として整備へ 文化省と交通省が協力

  • 日付:2017-02-22
日本時代建設の「鉄道の病院」、博物館として整備へ 文化省と交通省が協力

鄭麗君・文化部長(文化相)と范植谷・交通部常務次長は2月14日、台湾鉄路管理局(台鉄)の元車両基地、台北機廠(台北市)の再活性化を目指し、「台北機廠鉄道博物館協力覚書」に調印しました。今後は、鉄道をテーマにした博物館を共同で整備するとしています。


面積約17ヘクタールの台北機廠は日本統治時代の1935(昭和10)年に建設され、戦後は「鉄道の病院」と呼ばれました。機能はすでに別の場所に移転されましたが、敷地内には車両基地時代に使われていた設備や施設が現在でも残されています。2015年に産業や文化、歴史的価値があるとして、全区域が国定古跡に登録され、保存が決まりました。


鄭部長は台北機廠について、国家レベルの鉄道博物館として生まれ変わりうる力と条件を有していると評価しています。范次長は、現在は文化パーク「松山文創園区」として再活用されている松山たばこ工場や北門などの古跡を結び付け、将来的に「文化芸術ロード」を形成する計画に期待を寄せました。


鄭部長によると、今後60億台湾元(約221億円)以上を投じ、10年かけて博物館を整備するということです。また、今年7月以降は区域ごとに施設を開放し、修復・再利用の過程を人々に見学してもらうとしています。