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文化力を育て、文化への参加を促進する 鄭麗君文化部部長、政策計画を発表

  • 日付:2016-05-24
文化力を育て、文化への参加を促進する 鄭麗君文化部部長、政策計画を発表

文化部が5月24日開催した記者会見で、新たに就任した鄭麗君部長が、楊子葆、丁暁菁両政務次長の紹介と、今後の政策計画の説明を行いました。建設や外交、文化分野での経験が豊富な楊子葆次長は、文化財や文化クリエイティブ産業、文化外交といった業務を中心に行います。丁暁菁次長はメディアのプロフェッショナルで、人文関連の出版、映画・テレビ・音楽産業、テクノロジー文化などの関連業務に当たります。


文化部は、「文化力を育て、文化への参加を促進する」をコア理念に掲げ、以下の五つを政策の柱として進めていきます。


一つ目は、「文化ガバナンスの再生、芸術の自由支援システムの構築」。具体的には、全国文化会議を開催して、広く意見を募り、1年以内に文化基本法を制定します。また、文化政策における省庁を超えた協調システムを構築します。このほか、高齢者が文化に触れる機会を増やすことや、芸術ホールの機能強化、芸術に関する史料の収蔵、研究システムの整備、デジタルプラットフォームの構築などを行います。


二つ目は、「土地・住民の歴史記憶の再構築と連携」で、国家から地方レベルまでの文化保存に関する政策を策定し、住民の生活における文化保存を実現します。歴史現場の再構築、つまり、有形文化財を国全体の空間管理の枠組みに組み込み、「歴史と文化財の維持・保護発展(第三期)」という大型プロジェクトを基盤として、都市と農村の再発展を促進します。同時に、伝統的な舞台芸術や工芸美術、口頭伝承、民俗祭祀といった無形文化財の保存と再生を進めます。


第三として、「町づくりの深化、生活の場である地元文化の発揚」では、地元の知識を中心とした地方学を重視し、地方の知識を学ぶネットワークを構築します。地方の様々な組織や産業と連携して、地元文化のタネを育てる教学プラットフォームとし、若者の地元への定着、回帰を後押しします。


第四は、「文化コンテンツの向上による文化経済の刺激」で、文化創意産業発展研究院設置条例を迅速に可決させて、新たな仲介組織を設置し、文化産業の育成システムとします。また、省庁横断的な文化経済プラットフォームを構築し、年ごとに文化経済の発展戦略を打ち出します。これにより、映画・テレビ・音楽産業の人材育成や海外展開などを支援します。


第五の「文化の新たな未来展開」では、新進気鋭の創作を戦略的に支援します。また、芸術創作やデータの付加価値化、ライセンス供与の運用といった面で、テクノロジーの活用を進めます。また、両岸(台湾と中国大陸)が平等な互恵関係にあるという原則のもと、文化交流を行います。さらには、「国際協力の地元化」を実現するため、国際的な芸術文化団体や非政府組織が、台湾にアジア太平洋地域の拠点を置くよう働きかけることなどを進めていきます。