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不思議の旅―台日現代芸術交流展

  • 日付:2016-05-01
不思議の旅―台日現代芸術交流展

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが東京港区虎ノ門に拠点を置き、正式的にオープンして間もなく一周年を迎え、台湾と日本の現代美術を軸とした初の交流展「不思議の旅―台日現代芸術交流展」を企画しました。


今回の展示は台湾の台北当代芸術館及び国立台北芸術大学関渡美術館が共同企画し、台 湾中年世代アーティスト彭弘智(ポン・ホンヂィ)と様々な分野で活躍している日本写真家蜷川実花の代表的な作品を紹介、台湾文化センターが持つ空間の特性 に合わせて展示形式を考案しました。二人のアーティストの作品特徴、それぞれの文化背景、両者が共鳴し合う時代的意義を同時に表現、照らし合わせます。


様々な芸術賞を受賞 した台湾アーティスト彭弘智は、アートと宗教、人間性などのテーマを巧みに結合し、ユーモラスや皮肉な手法で社会の様態とマイノリティの問題を探し出しま す。彭は作品の中でよく擬人化した犬や日常的なものを使い、人間主体の本質に問いかけます。「神、犬、人」の間に見えると見えない交流によって、霊性と動 物性、人間性の間に渡り行くこと、入れ替えることが表れます。この上、社会構成や文化現象、アイデンティティ、「神、犬、人」の間に支配/階級/権力など の問題を脱構築していきます。自己反省と批判性の強い彭のビデオ作品と比べ、日本アーティスト蜷川実花は絶対的な自信を持ち、拡張し続ける行動を通して 「写真」が単なる再現の方法だけではなく、自己主張と自己実現の格好な媒介と手段でもあることを示しています。蜷川の映像作品は伝統文化と現代美学の融合 に触れ、個人表現と流行文化の間において新たな道を切り開いたのです。


日程:2016年4月1日

オープンニング:17時から

レクチャー:15時から

レクチャーの参加をご希望のかたは、メールでmoctokyo@gmail.comまで申し込み下さい。

イベント名、参加者全員の氏名、代表者の連絡先(メールアドレス)をお知らせください。(メールの方は予約完了の返信メールをお送りします。それが届かない場合は、お手数ですがもう一度ご連絡をお願いいたします。)

ゲスト

椿 昇/京都造形芸術大学美術工芸学科教授

石瑞仁/台北当代芸術館館長

曲徳益/国立台北芸術大学関渡美術館館長

彭弘智/芸術家