◇チャン・ツォーチ監督の「酔・生夢死」は4冠
「黒衣の刺客」に次ぐ受賞数となったチャン・ツォーチ（張作驥）監督の「酔・生夢死」。編集賞、助演女優賞、新人俳優賞、オリジナル映画音楽賞の4部門を制した。
今年7月に発表された台北映画賞（台北電影奨）では最高賞の作品賞など6冠を獲得していた同作。金馬奨でも強さを示した。
新 人俳優賞に輝いたリー・ホンチー（李鴻其）。ホンチーは主演男優賞にもノミネートされていたがこちらは落選。しかし、前日に行われた前夜祭で「新人賞は一 度しかないから」と主演男優賞よりも新人賞を熱望する心境を明かしており、願いが叶った結果となった。舞台裏では「一生に一度の新人賞を金馬奨でもらえた のは光栄。小さい頃から見ていました」と満面の笑みを見せた。
助演女優賞に輝いたルー・シュエファン（呂雪鳳）は名前が呼ばれた瞬間、顔をクシャクシャにして涙をうかべ、体いっぱいに感激を表現。「チャン・ツォーチがいなければルー・シュエファンもいない」とスピーチし、監督に感謝した。
チャン監督自身としては、編集賞を受賞。服役中のため式は欠席したものの、スピーチ原稿を出演者のチェン・レンショウ（鄭人碩）らに託し「私はチャン・ツォーチです。映画を愛しています」と映画製作への情熱を示した。
