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台湾・金門島の若者、“排水溝”にペイント施し地域活性化目指す

  • 日付:2015-05-25
台湾・金門島の若者、“排水溝”にペイント施し地域活性化目指す

台湾の離島・金門出身の青年らが廃れかけた故郷の村を救おうと、使われずに放置されていた大きな排水溝にカラフルなペイントを施しました。青年らは今後、同所で村民を招いたパーティーや創意創作マーケットを開催し、村の活性化を後押ししていくとしています。

大学院で都市計画について学んだ金門出身の翁紹輝さんは、故郷に関心をもつ小学校の同級生らとともに文化部が推し進める村落の文化発展プロジェクトに金門盤山村落の活性化案を応募。賞を獲得し、活動資金を得ました。


翁さんらがアートを描く場所を排水溝に選んだのには理由があります。翁さんによると、同村に建つビン南式建築の美しさは壁面の模様にあり、別の多くの集落のように住宅の壁に直接ペイントをすると、その美しさは永久に元に戻せなくなってしまうのだそうです。(ビン=門がまえに虫)


翁さんら5人は、役所などの協力により排水溝の清掃を終えた後、4月1日からペイントを開始。同月7日までに一部を完成させました。その後の作業は地元のボランティアや小学生に引き継がれ、6、7月に改装の成果が発表されるそうです。


文化部主導の活性化計画の期間は10月までですが、翁さんはさらに先を見据えています。将来的には外部に出店者を募り、マーケットを常態化させていきたいとしています。翁さんはこう信じています。「行動さえすれば、故郷はきっと変化する」

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