メインのコンテンツブロックにジャンプします

台湾映画の巨匠ホウ・シャオシェン監督、カンヌで最優秀監督賞に

  • 日付:2015-05-25
台湾映画の巨匠ホウ・シャオシェン監督、カンヌで最優秀監督賞に

仏カンヌで開催されていた第68回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間5月24日に行われ、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が最新作「黒衣の刺客」 (聶隠娘)で最優秀監督賞を受賞しました。台湾人映画監督の同賞獲得は、2000年に「ヤンヤン 夏の想い出」(一一)を出品したエドワード・ヤン(楊徳昌)監督以来となります。

ホウ監督はステージ上で「私にとって大きな励ましになった」と語り、スタッフやキャストのスー・チー(舒淇)、チャン・チェン(張震)らに感謝を述べました。


審査員長のジョエル・コーエン氏は、同作について「作品全体の撮り方が美しい」と評価。また、審査員を務めたメキシコの映画監督、ギレルモ・デル・トロ氏は「『黒衣の刺客』の詩的表現は、到底及ぶことのできないレベルに達している」とホウ監督を賞賛しました。


この快挙に台湾中の映画ファンが歓喜に沸きました。監督賞が発表されると、フェイスブック上には授賞式の模様をインターネットの生中継で見ていたファンらから「感動した」「台湾の光だ」などのコメントが投稿され、中には「泣き笑いをしている」と感激した心境をつづる人もいました。


また、政府関係者からも祝福の声が続々と寄せられています。馬英九総統はホウ監督宛てに祝電を送り、「台湾の星」だと讃えました。


同作は監督賞の他に、映画音楽を手掛けた作曲家のリン・チャン(林強)氏が、「カンヌサウンドトラック賞」を受賞しています。


ホウ監督の同映画祭での賞獲得は、1993年の「戯夢人生」での審査員賞以来22年ぶり2度目。



20150525PHO0005.jpg
20150525PHO0003.jpg