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福岡国際映画祭 「KA N O」「ピクニック」などの台湾映画が出品

  • 日付:2014-09-15
福岡国際映画祭 「KA N O」「ピクニック」などの台湾映画が出品

福岡市などが主催する「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2014」が12日、同市で始まりました。オープニングセレモニーには、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)、チー・ボーリン(斉柏林)など台湾の有名監督が出席したほか、俳優のリー・カンション(李康生)、ブライアン・チャン(張書豪)、ルー・イーチン(陸エキ静)らも登場しました。(エキ=亦のしたに廾)


今回の映画祭では台湾・文化部の後押しで、日本統治時代の台湾球児を描いた「KA N O ~ 1931海の向こうの甲子園~」、台湾最大の映画賞・金馬奨の最優秀監督賞に輝いた「郊遊(ピクニック)」、記録的ヒットとなったドキュメンタリー「天空からの招待状(看見台湾)」のほか、モントリオール映画祭で初上映され好評だった「山猪(いのしし)温泉」や金馬奨最優秀作品賞を受賞した「セデック・バレ」、故宮博物院制作とグイ・ルンメイ(桂綸[金美])主演で話題の「時の流れの中で(経過)」など台湾関連の話題作が上映されます。13日と20日はそれぞれ「ピクニック」、「KA N O 」の上映前舞台挨拶が、16日には台湾シンポジウムが行われました。


なかでも台風災害で壊滅的な打撃を受けた山間部の家族を描く「山猪温泉」は、先日広島で起こった大雨による土砂災害の直後だけに日本の観客の高い関心を集めています。また、蔡監督の「ピクニック」は日本のメディアで大きく取り上げられたこともあって台湾映画全般が注目され、主催者側では台湾の作品が年々質・量共に向上を見せており、スクリーンの中に人生が凝縮された蔡監督の表現などを高く評価しています。


今回の映画祭で台湾有力作の上映を支援している文化部では、地元・毎日新聞西部本社の協力を得て、各作品の解説以外にも10月 7日から九州国立博物館で開催される台北故宮「神品至宝」展や台湾の世界遺産候補に関する観光情報を取り上げた特集を組み、同新聞の購読者に提供されます。


同映画祭の開催は21日まで。


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