メインのコンテンツブロックにジャンプします

全ての人を対象にした口述歴史のデータベースが開設

  • 日付:2013-11-18
全ての人を対象にした口述歴史のデータベースが開設

文化部は、データベース「国民記憶庫:台湾故事島」の記者会見を行いました。このプロジェクトでは、全国50カ所以上に用意される録音スペースやパソコン、スマートフォンなどを通して、 多くの人の体験や物語を語ってもらい、一般市民のオーラルヒストリーの形で「真実の国史」を収集、公開します。


龍応台文化部長は「小さい頃から世界史、国史、戒厳令の解除後にはたくさんの地方史があることは知っていても、一人ひとりの命の歴史や、記憶の中に強烈に残っていても広く知られていないものがある」として口述歴史を残す重要性を強調しました。会場にはすでにデータベースで公開されている4人が招かれ、母親との物語や、過去に大火に見舞われた話などを披露しました。


そのうち中国広播電台でディレクターを務めていた崔小萍さん(92、左3)は白色テロの時代に冤罪で投獄され、10年にわたって自由が拘束された経験を振り返りながら「過去の栄光は風化してしまい、髪の毛も白くなったけれど、生命力だけは今でも強いまま」と語りました。


龍部長は「これらは台湾の人にとって重要な資産で、永久的に保存する」としており、今後も引き続き一般市民の貴重なオーラル・ヒストリーを収集していく計画です。


1118 national memories-2.jpg