メインのコンテンツブロックにジャンプします

故チー・ポーリン監督の空撮映像、台湾ドラマに ネットフリックスで配信へ

  • 日付:2018-06-05
故チー・ポーリン監督の空撮映像、台湾ドラマに ネットフリックスで配信へ

新たに製作される台湾ドラマ「一千個晩安」に、昨年6月に事故死した映画監督、チー・ポーリン(齊柏林)さんが生前撮影した空撮映像が使用されることが分かりました。同作は動画配信サービス「ネットフリックス」でも配信され、世界190を超える国・地域で視聴できるようになります。同作を通じて、チー監督が捉えた美しい台湾の風景を世界に紹介します。

チー監督は、全編空撮で台湾の風景を映し出したドキュメンタリー映画「天空からの招待状」(看見台湾、2013年)の監督として知られます。同作は大ヒットし、続編の製作も決まっていました。しかし、続編製作発表直後の昨年6月、チー監督は撮影中に起きたヘリコプターの墜落事故により帰らぬ人となりました。52歳でした。 

「一千個晩安」の製作発表会が61日、台北市内で行われ、クランクインが宣言されました。同作は元々、チー監督が視覚ディレクターに就任する予定でしたが、監督の死去やキャスト変更などが相次ぎ、撮影開始が延期されていました。「天空~」を製作した台湾阿布電影の万冠麗董事長(会長)は、「チー監督が生きていたら、きっととても興奮していたことでしょう。なぜならこれはチー監督にとって初のドラマ進出だったから」と感慨深げに語りました。 

退職した元鉄道員の娘が父親の「台湾一周」の夢をかなえようとするという物語で、作品中にはチー監督の空撮映像に加え、製作チームが台湾各地を山奥にまで足を踏み入れて撮影した美しい風景が登場する予定です。キャストはニコラス・テオ(張棟[木梁])、リエン・ユーハン(連兪涵)ら。リン・チンチェン(林清振)監督がメガホンを取ります。 20話を予定。関連したドキュメンタリー作品の製作や撮影展の開催も計画されています。