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書家・張炳煌さんが東京で講演 書道のデジタル化に来場者驚く

  • 日付:2018-10-23
書家・張炳煌さんが東京で講演 書道のデジタル化に来場者驚く

台湾の書家、張炳煌さんが10月19日、東京都の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで講演を行い、台湾書道の伝承や国際交流の現況などについて語りました。張さんは、自身が開発に携わったデジタル筆システムをデモンストレーションをしながら紹介。タブレットとペン型の入力デバイスを使って書や水墨画などを描けるシステムに、会場の書道愛好家からは驚きの声が上がりました。

 

張氏は2008年、淡江大学の研究チームと共同でデータベース内の書画の筆跡を再現するシステムを開発。今月15日には、この原理を応用したアプリが発表されました。張氏は、このアプリは日本でも役立つと紹介し、伝統書道と科学技術の結合を目指す台湾の努力が日本に伝わることに期待を示しました。また、台湾で使われている繁体字と書道のつながりを日本の人々にもっと理解してもらい、学術や教育面での交流深化につなげたいと話しました。

 

講演会には、日本の超党派国会議員連盟「日華議員懇談会」の役員、小宮山泰子氏も招かれました。小宮山氏は、同じ文字でも異なる書体で鑑賞でき、時代を超えてさまざまな芸術に触れられる書道は学習に値すると述べ、書道を介した日台交流に意欲を示していました。