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台湾映画「海だけが知っている」 シアトル国際映画祭審査員特別賞受賞

  • 日付:2019-06-11
台湾映画「海だけが知っている」 シアトル国際映画祭審査員特別賞受賞

米シアトルで5月16日から6月9日まで開かれた第45回シアトル国際映画祭で、台湾原住民(先住民)タオ族の子どもたちの成長を描いた台湾映画「海だけが知っている」(只有大海知道)が新人監督部門の審査員特別賞を受賞しました。授賞式で審査員からは、ツイ・ヨンフイ(崔永徽)監督がカメラを通じて台湾の先住民の物語の発掘に励んでいることに称賛の声が寄せられました。


同作は東部の離島・蘭嶼の小学校の子どもたちが、新任教師と共に先住民児童伝統舞踊コンクールへの出場を目指して奮闘する物語です。実話を基にしており、主演の教師を除く全ての役は島内に暮らすタオ族の人々が演じました。これまでドキュメンタリーを手掛けてきたツイ監督にとって初の長編フィクション作品です。


同映画祭には主要キャストの一人で子役のジョン・ジアジュン(鍾家駿)さんらが参加し、上映後の座談会に出席しました。座談会では、作品中の蘭嶼の風景や先住民の伝統文化、母語の保存、都市との格差、子育ての問題について現地の観客から関心が集まりました。


同映画祭では、台湾からは「海だけ~」のほか、ホー・ウェイティン(何蔚庭)監督の「幸福城市」、イン・リャン(応亮)監督の台湾・香港合作映画「自由行」、台湾のギャングを題材にした「角頭2:王者再起」の計4作品が上映されました。