台湾版アカデミー賞とされる第51回「ゴールデン・ホース・アワード」（金馬奨）の授賞式が22日、国父紀念館（台北市）で行われ、作品賞など6部門で候補に挙がっていた野球映画「KANO」は受賞を逃しました。一方、主演男優賞に「一個勺子」のチェン・ジェンビン（陳建斌）が、主演女優賞には「迴光奏鳴曲」のチェン・シャンチー（陳湘[王其]）がそれぞれ輝きました。中国大陸の俳優、チェン・ジェンビンは主演男優賞のほかにも、「一個勺子」で新人監督賞、「軍中楽園」で助演男優賞を獲得。また、視覚障害を持つマッサージ師の姿を描いた「推拿」は作品賞、新人俳優賞、撮影賞、編集賞など6部門を勝ち取りました。今年台湾で大ヒットとなり、来年1月に日本での公開も予定されている「KANO」は、21日に行われたウェルカムパーティーで国際批評家連盟賞と観客賞を手にしました。主演男優賞にノミネートされていた永瀬正敏は日本での映画撮影を休んで訪台し、吉報を待ちましたが受賞はなりませんでした。