東京都内で6月4~24日に開催される国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018」(SSFF)で、南部・高雄市の「高雄映画祭」と連動した特集上映が行われます。高雄映画祭とのコラボレーションは今年で8回目です。俳優のウー・カンレン(呉慷仁)が出演する「独奏」をはじめ新鋭監督が手掛けた4作品を上映し、台湾の短編映画の多様性を紹介します。
両映画祭のつながりは2010年、日本企業を通じてSSFFに高雄映画祭が紹介されたのをきっかけに生まれました。当時短編作品に関する取り組みがなかった高雄側から連携に対して積極的な反応が示され、同年、SSFFの別所哲也代表と東野正剛映画祭実行委員長が高雄を訪れ、合意書を交わしました。高雄映画祭では2011年から、SSFFでは2012年から相互に作品の上映を行っています。
今年「台湾・高雄映画祭プログラム」で上映されるのは、「独奏」のほか、労働者階級の現実を描く「臨時工」、友人の死をきっかけにハイキングに出掛ける時計屋店主を主人公にした「男とサルとマネキンと」(三仔)、アニメーション「バート」(巴特)です。上映日は6月22日で料金無料。
このほか、オフィシャルコンペティションの出品作には、シエ・リーリン(謝麗伶)監督の「母の日おめでとう」(母親節快楽)、Feng-I Fiona Roan(阮鳳儀)監督の台米合作作品「おねえちゃん」(JIEJIE姉姉)も選ばれています。