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台湾漫画の“ヒーロー”にスポット 台北市内で展覧会

  • 日付:2018-07-12
台湾漫画の“ヒーロー”にスポット 台北市内で展覧会

台湾の漫画に登場する“ヒーロー”にスポットを当てた展覧会「LOCAL HERO閃到[イ尓]」が台北市内で開催されています。紹介されているのは、道教の神、媽祖をモデルにした美少女キャラクター「林黙娘」が登場する「冥戦録」や日本統治時代に起きた抗日蜂起、霧社事件を描いた「漫画・バレ」などの作品です。主催者は展覧会を通じて台湾の漫画への関心を引きつけ、台湾漫画のヒーローについて改めて考えてもらいたいとしています。


主催は台湾文化の推進を図る非政府組織(NGO)中華文化総会。日本でも人気を博した「東周英雄伝」で知られる漫画家、鄭問さんの特別展が国立故宮博物院(台北市)で6月に開幕したのに合わせて企画されました。


冥戦録は、林黙娘と行動を共にする主人公が台湾を舞台に妖怪を退治するという物語で、台湾の民間信仰や地域の特色が多く取り入れられています。作者の韋宗成さんは1982年生まれ。厳しい言論統制が行われた戒厳令時代が終結した後の台湾で少年時代を過ごしました。同世代の漫画家たちは日本の漫画の影響を受けつつも、台湾という土地の中からテーマを見つけ、作品を創作しているそうです。


漫画・バレはベテラン漫画家、邱若龍さんの作品。同展では事件の首謀者で作品の主人公、台湾原住民(先住民)セデック族頭目のモーナ・ルダオが紹介されています。


中華文化総会ビルで819日まで。