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日本初公開 故宮博物院所蔵の名書、東博で来年1月~2月に展示

  • 日付:2018-12-05
日本初公開 故宮博物院所蔵の名書、東博で来年1月~2月に展示

東京国立博物館(東博)で来年116日から224日まで開催される特別展「顔真卿(がんしんけい)-王羲之(おうぎし)を超えた名筆」で、国立故宮博物院(台北市)が所蔵する書の名宝が展示されます。日本初公開となる唐の書家、顔真卿の「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」と同時代の僧、懐素(かいそ)の「自叙帖(じじょじょう)」も含まれています。


両作品の日本への貸し出しをめぐっては、事前に故宮が公に説明を行わなかったとして、台湾のインターネット上で不満の声が上がっていました。両作品の公開は貴重で、故宮の公式フェイスブックによると、台北で最後にお目見えしたのは2008年になります。作品保護のため、展示を終えた後、少なくとも3年は非公開になるといいます。


2014年に東博で故宮の文物を展示する特別展が開催された際には、ポスターやチケットに「台北故宮博物院」と記載され、「国立」の文字が抜けていたことに台湾が抗議し、東博が謝罪する騒ぎもありました。故宮は今回の貸し出しについて「全て『国立故宮博物院』と表記されている」としています。