メインのコンテンツブロックにジャンプします

「我的日本」作家の一人・舒国治さんが日本を語る

  • 日付:2019-11-01
「我的日本」作家の一人・舒国治さんが日本を語る

「我的日本」作家の一人・舒国治さんが日本を語る 台湾文学イベント、円満に閉幕=台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開催


「台湾人作家たちが見た日本」をテーマにした台湾文学イベントが10月30日、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(東京都)で開催され、台湾のエッセースト、舒国治さんが日台ハーフの作家で女優の一青妙さんと対談しました。両氏は日本の旅や文化、台湾との習慣の違いなどについて語り合い、来場者に日本と台湾の結びつきにまつわる知識などを来場者に伝えました。

舒さんは、1952年台北生まれ。昨年末に日本で出版されて話題を集めた台湾人作家18人のアンソロジー「我的日本――台湾作家が旅した日本」に、共著者として名を連ねています。

美食家としても知られる舒さんは東京について、江戸時代の井原西鶴が食べた物が、質を向上させて現代まで受け継がれていると絶賛。同時代から伝わった多くの文化や創造が今の東京を生命力にあふれた場所にしていると語りました。

舒さんは麻婆豆腐のトリビアも披露。今日本で食べられている味は、まだ中国が開放されていなかった1960年代、台湾に観光や留学で訪れた日本人が持ち帰ったものだと紹介し、博識ぶりを見せつけました。

一青さんは幼少期を台湾で過ごした自身の体験から、台湾に対する印象が1970~80年代前半くらいにとどまっていると述懐。台湾に行くとリラックスでき、懐かしさも感じると話しました。

舒さんは取材に対し、どこまで掘っても枯れない泉のような東京をテーマに本を書きたいと意欲を示しました。また、自然景観が広がる日本の地方に対する好奇心ものぞかせました。