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台湾の作家・蔡素芬さん、角田光代さんと対談 創作活動などについて語る

  • 日付:2021-08-21
台湾の作家・蔡素芬さん、角田光代さんと対談 創作活動などについて語る

5年ぶりとなる長編小説「藍屋子」を台湾で今年発表した女性作家、蔡素芬さんが20日、直木賞作家の角田光代さんとオンライン形式で対談しました。2人は新型コロナウイルスが創作活動に与えた影響や国際結婚、ジェンダー、旅行などに対する考えや思いなどについて語りました。

対談は台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと誠品生活日本橋の共催で行われ、ライブ配信されました。2人は2016年にも台北で対談しています。

蔡さんは、創作者はコロナの影響を感じ、小説上の表現にも次第にそれが現れてきていると言及。コロナ下において台湾の作家の中には隔離生活について書いた人やリモート生活の日常を書いた人もいると紹介し、門を隔てた環境下でそれぞれの心がかえって打ち解けるようになったとの考えを示しました。また、角田さんが2019年6月に台湾を旅行で訪れたエピソードを語ると、蔡さんは「次はお酒をおごります」と約束し、再会を願いました。

台湾文化センターの王淑芳センター長によりますと、同センターは誠品生活日本橋と協力して昨年から台湾書籍のコーナーを設け、季節ごとに台湾の代表的な作家を特集しています。昨年8月には東京・新宿の「Books Kinokuniya Tokyo」にも台湾書籍コーナーを開設しました。今年はテーマを決めて書籍を紹介し、台湾の歴史や妖怪文化、飲食の文学の3つのテーマを取り上げる予定で、それぞれのテーマごとにトークライブやブックフェアの形で日本の読者と直接対話し、台湾文学の日本での独自性を高めたいとしています。