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台湾の先住民文化を現代舞踊に 横浜で上演

  • 日付:2022-12-04
台湾の先住民文化を現代舞踊に 横浜で上演

台湾原住民(先住民)族ブヌン族の踊りや儀礼を題材にした作品「LUNA」が12月3日、神奈川県横浜市の劇場で日本初公演を行いました。客席はほぼ満員となり、力強いパフォーマンスと歌声で観客を魅了しました。


同作を上演したのは、パイワン族出身の振付家ブラレヤン・パガラファさんが設立したダンスカンパニー「ブラレヤン・ダンスカンパニー」(布拉瑞揚舞団)。舞台芸術の国際プラットフォーム「横浜国際舞台芸術ミーティング(YPAM)2022」のプログラムの一つとして上演されました。


ブラレヤンさんはダンサーを率いて、中部・南投県のブヌン族の集落を訪問。そこに伝わる伝統的な歌や狩りの成果を叫ぶ「戦功の宴」から着想を得て同作を作り上げました。


ブラレヤンさんは、言語の関係で観客にとって理解しにくい部分があったかもしれないとしつつ、身体表現に国境はないと指摘。パンフレットの紹介を読んで、作品や台湾の先住民について知ってもらえればと語りました。


同作の日本上演に協力した国家文化芸術基金会の林曼麗董事長(会長)は、ユニークで力強いコンテンポラリーダンス作品であることに言及。その上で、伝統の「コピー」ではなく「革新」だと評しました。