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台湾のアーティスト鄭元欽さん、ボローニャ国際絵本原画展で入選

  • 日付:2024-04-16
台湾のアーティスト鄭元欽さん

イタリアのボローニャ国際児童図書展がボローニャ国際絵本原画展を設立して58年、今では「挿絵界のアカデミー賞」とも称されます。ボローニャ国際絵本原画展には今年、81カ国・地域から3520人のアーティストが応募。台湾からは12人がファイナリストに残り、最終的には、鄭元欽(Jheng Yuan-chin)さんが入選を果たしました。

 

鄭元欽さんは台中教育大学美術学科を卒業し、2015年からボローニャ国際絵本原画展に応募してきました。現在は、台湾南部・台南にアトリエを構え、イラストを教えるほか、日常的に創作を行っています。鄭元欽さんによりますと、自身にとって絵を描くことは仕事ではなく、手放すことのできない好きなこと。「誰もがそれぞれの人生を創作しているでしょうが、私は絵を描くという方法でそれを行っているだけです」と述べています。

 

鄭元欽さんの今回の入選作品「Prison」は、「信件的地址(Address)」シリーズの作品の一つで、絵筆により、個人個人をさまざまな建築物として描いています。

 

このほか、台湾のアーティストの作品が複数「The BRAW Amazing Bookshelf」に選出されました。The BRAW Amazing Bookshelfは、ボローニャ国際児童図書展で、優れた書籍に贈られるボローニャ・ラガッツィ賞の受賞作品と、各カテゴリーのファイナリストの中から選ばれた100冊を展示するもの。台湾からは今年、馬利さん、楊士毅さん、王妤璇さんによる絵本「種子和風(The Seed and the Wind)」と、林小杯さんの絵本「大稲埕動物園」が選ばれました。