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台湾文化相、「台湾人日本兵の歴史を風化させぬよう」

  • 日付:2013-04-09
台湾文化相、「台湾人日本兵の歴史を風化させぬよう」

文化部の龍応台部長が9日、北部・新北市瑞芳区の金瓜石などを訪れ、金鉱山跡や戦時中の捕虜収容所の跡地など地方の文化財を視察したが、その際、戦前の台湾人日本兵の歴史について触れ、「新北市と協力して映像や文字で歴史の記録を残していきたい」と述べた。


台 湾では太平洋戦争2年目の1942年から終戦にかけて15の捕虜収容所が建設され、イギリスやカナダ、オーストラリアの兵士を中心に4300人余りが捕虜 として送られた。このうち1割以上は虐待などで命を落としているといわれる。この間の歴史を見直そうと、近年は国防部主導で収容所跡に記念碑が設置された り、慰霊祭が行われるようになっている。


一方、龍部長は大戦中、日本統治下の台湾で日本軍に従軍して戦場に赴いた若者のうち、捕虜収容所 の監視員を務めた台湾人日本兵に戦後の軍事裁判で死刑が言い渡されたことなどについて深く議論されたことがなかったと述べ、政府はこれを真剣に取り上げる べきで、戦勝国の論理だけで歴史を記述すべきではないとした。


日本の旧厚生省の発表(1990年当時)によると、終戦までに軍属12万6750人、軍人8万433人の計20万7183人の台湾人が従軍している。


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