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芸術はその特質により、今日のテクノロジーの急速な発展のなか、オリジナリティーと社会文化の核心的基礎を創る役割を果たします。したがって、アートの発展の趨勢に対応できるよう、文化を地域に根ざすことを第一にしたうえで、美術に関する評論や研究書の出版、芸術創作環境の整備、人材育成などによって芸術発展のためのパワーの集積を行い、その振興と発展を促すと同時に、芸術・文化教育に力を入れて国民に豊かな美学的観点を持ってもらい、文化的市民としての国際イメージを確立します。

1.経緯
現在の芸術には、伝統的な絵画、彫塑、建築のみならず、アートとテクノロジーを結びつけたメディアアートなど各種新興の創作形態を持つものが含まれます。このため、芸術の推進・普及にあたっては、その発展の趨勢に応じた人材の育成をはかり、体系的な戦略のもとに芸術の創作と鑑賞の環境を充実させていきます。

2.計画目標
芸術業務の推進発展のため、芸術の創作環境の整備、人材育成計画の立案、産業発展と台湾についてのPR、芸術調査研究の定及、展示会場使用料の助成などを一連の政策とし、さらに芸術教育を通して市民の美学的な教養を高め、文化市民権の普及という目標をめざしま
す。

3.計画推進
視覚芸術(ビジュアル・アート)にかかわる業務では、美術評論や専門書の出版、芸術発展の奨励、人材の育成、公共アートの実施、芸術産業分野の育成と政策の推進によって、台湾の視覚芸術の発展を促します。

4.実施内容
(1) 芸術文化の鑑賞および消費人口を拡大する企画と関連措置の立案。
(2) 統合プラットフォームの構築および生活美学の業務推進。
(3) 芸術創作の支援指導と奨励、創作環境の改善と労働権益の保障。
(4) 芸術の歴史論、評論、出版、翻訳などの支援と推進発展。
(5) アートスペースの政策立案、制定、指導および奨励。
(6) 地方自治体(県・市)による各芸術発展プログラムの実施に対する支援。
(7) 芸術普及計画の支援と推進。
(8) 公共スペースの活用、データベースの構築、人材の育成と表彰・奨励。
(9) 各種の重要な展示および芸術家国際交流計画などの支援および推進。
(10) 舞台芸術と視覚芸術の市場取引の企画立案、マネージメントとマーケティングの支援と推進。
(11) 芸術分野の国内外での市場開拓、国際組織参加の支援と奨励。
(12) 視覚芸術のアーティスト、芸術グループ、その他関連機関による各種展示の支援。

5.将来の展望
視覚芸術の発展状況に対応するため、地域に根ざすことを重点に芸術研究とアートクラウディングを同時に強化。芸術創作のパワーを集積し、積極的なサービスによって芸術の発展をはかります。芸術教育にも力を入れ、芸術的思考で生活学習を充実させ、国民に豊かな美学的感覚を持ってもらい、文化市民としての国際的イメージを確立します。