一、序言
社会の急速な移り変わりと人口構造の高齢化といった変化に対応するため、世界各国で大人向けや地域での教育を強化しており、その重要性が増しています。英国の伝統的な実利主義を例に取れば、政府は随時、住民に学習の機会を提供することで、住民の教養を高め、これが国を変え、進歩させるサイレント革命となり、ひいては、国全体の競争力を向上させることにもなります。文化部はこれまで、長期にわたって地方の芸術文化の草の根活動を推進してきた経験から、台湾文化における市民社会の構築には、長い時間をかけた醸成と、伝統文化と現代文化の絶え間ない融合が必要だと深く認識しています。文化活動が、住民の双方向交流を促進し、それによって感動が生まれ、感動が実際の行動となることで、住民の生活習慣が徐々に変化し、その先に、全く新しい生活の価値が創出されることを期待します。
二、計画目標
発展段階の異なる地域の求めに応じられるよう、文化部は「内から外へ(社区営造)」と「外から内へ(村落文化発展)」という双方向の支援戦略を行ってきましたが、住民が奥深く参加でき、芸術文化をシナジー効果が得られるレベルまで広く推進するため、「社区営造3期及び村落文化発展計画(2016年~2021年)」として統合し、推進を続けます。
(一)芸術文化の草の根活動を拡大し、文化価値を構築する
(二)多元的な参加を促進し、都市と農村の発展を創出する
(三)レベルに応じた指導で養成し、運営力を強化する
三、計画戦略
(一)文化の草の根活動促進
(二)民間参加の拡大
(三)レベルに応じた運営力養成
四、実施内容
(一)文化の草の根活動促進
(二)民間参加の拡大
(三)レベルに応じた運営力養成
五、現段階で推進する重点作業
(一)多元的な参加と、住民による深い参加を促進する
(二)都市部の退職者の力を活用する
(三)発展段階の異なる地域に応じて、双方向の支援戦略と革新的サービスを採用する
(四)地域の科学技術・デジタル能力向上、地域知識の伝承と産業発展
(五)役所による社区営造プラットフォーム構築を促し、住民による熟議を通して住民の深い参加を促進する
(六)多様な民族の文化的主観性の育成
(七)民間企業による地域事業へ資源投入を後押しする
(八)青年村落文化行動計画
(九)地域における青年層とシルバー層の経験交流、イノベーションの強化
(十)地域知識を広くシェアし、地域文化のブランド価値を創造する
六、未来の発展
本部は今後も、「内から外へ(社区営造)」と「外から内へ(村落文化発展)」という双方向の支援戦略を通し、住民が奥深く参加でき、芸術文化をシナジー効果と相互利益が得られるレベルまで広く推進していきます。また、各省庁や、本部所属の機関、各県市、民間団体、さらには、テーマ・コミュニティや退職したシニア世代、青年層、基金会を含む民間企業などの資源による協力もとりまとめ、文化芸術の草の根活動を推進していきます。このほか、新たな文化の力を取り入れて交流を強化し、クリエーティブ能力を高め、さらに、国家文化の知的資本と、分野を超えた協力成果を積み重ね、地域文化の多様性を高めて、文化ガバナンスに基づいた民主主義の精神を示します。