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作家の楊双子さん、日本語訳版小説を初出版 古内一絵さんと対談

  • 日付:2023-05-29
作家の楊双子さん、日本語訳版小説を初出版 古内一絵さんと対談

台湾の作家、楊双子さんの小説「台湾漫遊鉄道のふたり」の刊行を記念したトークイベントが5月28日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿本店で開かれ、楊さんと作家の古内一絵さんが対談を行いました。帯に推薦文を寄せた古内さんは、台湾の美食が多く登場する他、「読んでいると目の前に台湾の風景が広がるような素晴らしい文章」と称賛しました。


楊さんの作品が日本語訳されるのは初めてです。日本統治時代の台湾を舞台とし、日本人作家と台湾人通訳として出会った2人の女性が鉄道の旅に出るという物語が描かれます。


台湾の歴史を題材にした作品に力を注いでいる楊さん。影響を受けた日本の漫画として「駅弁ひとり旅」「ゴールデンカムイ」「乙嫁語り」の3作を挙げ、現代人にとって近いようで実はよく理解していない歴史や文化を描く上で非常に参考になったと話しました。


作品に登場する料理は、食べられるものはなるべく食べ、入手が難しい食材については口述資料から味を想像して書いたと明かしました。


古内さんは、美食と風景以外に「読み進めていくとそれだけじゃない、とても深いものを描いている」とも語りました。