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台湾のアーティスト李紫彤さん、デルフィナ財団のプロジェクトでロンドンへ

  • 日付:2023-06-16
台湾のアーティスト李紫彤さん、デルフィナ財団のプロジェクトでロンドンへ

台湾アーティストの創作を後押しし、より豊かな国際交流の経験を積んでもらうため、文化部(文化省)駐英国代表処文化組は2020年から、ロンドンのデルフィナ財団と提携し、台湾のアーティストやキュレーターが一定期間ある土地に滞在して創作活動を行うアーティスト・イン・レジデンス・プロジェクトを行っています。今年(23年)は、アーティストの李紫彤さんが百人余りの応募者の中から、デルフィナ財団が招いた専門家で構成された委員会による2段階の選考を経て選ばれ、夏にロンドンに出発します。


 キュレーターでありコンセプトアーティストでもある李紫彤さんの作品は、人類学研究と政治行動を融合したもので、人々がいかにして政治やジェンダー、病気に対するアイデンティティーを確立し、自主性を取り戻すのかを探求します。また、参加型プロジェクトにより、参加者をプロジェクトの共同制作者として招き、現代のさまざまな権威に挑戦します。その作品は今までに、台湾、米国、ポルトガル、カナダなどの展示会に出品されました。今回はアーティスト・イン・レジデンス期間中にシナリオの執筆を計画。風刺を取り入れて台湾の政治問題を再考し、「直面」する可能性のある戦争を取り上げます。


 デルフィナ財団は、台湾は優秀なアーティストを輩出しており、今回の応募者は非常に熱心で、選定はとても難しかったと述べています。また、駐英国代表処文化組は、選ばれたアーティストが、このプロジェクトとデルフィナ財団が欧州大陸に持つ広いネットワークにより、現代アートのコミュニティーと対話を開き、アート創作によりグローバルな問題に対応する力を示してくれることを期待していると述べています。


デルフィナ財団公式サイト:https://www.delfinafoundation.com/in-residence/tzu-tung-lee/