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台日の鉄道博物館が初の協定締結、鉄道文化交流の歴史に新たなページ開く

  • 日付:2023-07-26
台日の鉄道博物館が初の協定締結、鉄道文化交流の歴史に新たなページ開く

文化部(文化省)国家鉄道博物館準備処は7月19日、世界的にも有名で影響力のあるさいたま市大宮区の鉄道博物館と交流協力協定を結びました。国家鉄道博物館としては、初の海外の鉄道博物館との協定締結で、非常に大きな意義があります。

 

国家鉄道博物館準備処の鄭銘彰主任と鉄道博物館の大場喜幸館長が、大宮区の鉄道博物館で交流協力協定に署名しました。台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)、東日本鉄道文化財団の清野智会長が立ち合いました。

 

謝長廷代表はあいさつの中で、この交流協力協定締結は、近年の台湾と日本の鉄道交流における重要な成果だとし、台日交流の歴史に新たなページを開くものだと評価。台湾の鉄道文化発展に大きな意義があると述べました。

 

また、鄭銘彰主任は日本の鉄道博物館について、歴史は1921年までさかのぼることができ、時代の移り変わりを経てきたこと、そして、150年に及ぶ日本の鉄道の文化財を伝承してきた歴史の深みがあり、収蔵品も豊富だと指摘。台湾と日本で博物館の設立された背景は異なるものの、両館の中核事業は共通しているとして、今後、両館が中核事業で互いに発展、協力していく機会に期待を寄せました。

 

さらに鄭主任は、両館が今後、収蔵資源のデジタル化で協力することに期待を示しました。また、国家鉄道博物館準備処のある場所が、日本統治時代の1935年に稼働した台北鉄道工場のあった所で、大宮の鉄道博物館とも関係のある場所だと紹介。これから研究計画を策定し、双方のリソースを補い合うことで、今後の展示企画において、互いに付加価値が高まると期待を寄せました。

 

この上で鄭主任は、大場喜幸館長率いる日本の鉄道博物館職員の一行を台湾に招待。日本の鉄道博物館と来年、特別展を開くことを楽しみにしていると述べました。

 

大場喜幸館長はあいさつで、台湾の国家鉄道博物館と2026年のオープン前にこの交流協力協定を結べたことは非常に大きな喜びだと述べました。また、現在、台湾側と今後の相互訪問や共同展の企画について話し合いを進めていると明らかにし、さらなる緊密な交流協力により、国家鉄道博物館の開館に向けて引き続き支援していくと語りました。